可愛いけど奥が深い!イタリア人作家が描く「ROMANs」アート作品のご紹介

以前、こちらの記事でもご紹介したイタリア人作家ジョルジオ・サウリーニが描く「ROMANs」アート。

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パッと見た感じだとポップでキャッチーな作風でとても可愛らしい印象を受けますが、その作品たちに込められている意味や背景などを知ると、とても奥が深く考えさせられるような見れば見るほど興味が湧く作品となっています。

今回はハイスピブログでは初となるイタリア人作家ジョルジオ・サウリーニが描く「ROMANs」アートについてご紹介していきたいと思います!

目次

作家ジョルジオ・サウリーニの紹介

1984年生まれ、イタリア出身ローマ在住の作家。

ローマ大学ヴァッレ・ジュリア建築学部でグラフィック・マルチメディア・デザインの学位を取得。大学卒業後、グラフィックデザイナー、CGモデラー、アニメーターとして数年間働いた後、ITパートナーとともにレッドドール有限会社を設立し、ソフトウェア開発とバーチャルリアリティの分野で事業を展開した。

プレイステーションのVRゲーム「ピンポン」やゲーム業界最大のプラットフォーム向けのゲームを開発したビジネスの成功と急成長にもかかわらず、自分の仕事に満足していないことに気づき、自分が情熱を持っていたアート制作一本に専念することを決意。

彼のファミリーは芸術一家で、実際幼い頃から写真監督である父の作品や、1800年代初頭からローマで活動し、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドンの大英博物館、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館など、世界の最も重要な美術館に所蔵されている有名なカメオ彫刻家である先祖のトマゾ&ルイジ・サウリーニ親子の作品にも魅了されていた。

2019年以来、彼はアート制作を自らの生業にして自身のドローイングを現代社会のスピードから逃れるための日々のセラピーと考え、また深い哲学的な世界観をテーマとする。さまざまな試行錯誤の後、キャンバスパネルにアクリルマーカーを使って描く今日のスタイルを確立した。

イタリア人作家が描く「ROMANs」アート作品

ふたりの旅路

恋愛関係の旅の始まりを表現したもの。

イタリアで唐辛子は幸運のお守りの意味があり、その少しの幸運と紙飛行機という特別な移動手段があれば、エキサイティングな体験ができる旅への願いが込められている。

カラフルな背景の風景は、一緒に発見する素晴らしい世界であり、地球という物理的なものであると同時に、私たち一人一人が持っている内面的な世界として理解され、旅の驚異や逆境に一緒に立ち向かいながら、日々お互いを理解し、より良く知ろうとするお互いの願いが込められている。

紙飛行機というのは「自分で飛ばすこと」ができる手段であり、自分の飛ばす方角で目的地まで向かったり、時には思いもしない方向へ曲がったりという意味や少しでも旅の途中で幸運が訪れるようにと唐辛子のマークが入っているところも可愛らしいポイント。

行先は七色の虹が架かっている方向に向かっていて、まるで飛行機に乗っている2人の人生の旅路を表しているかのようにも思える。

カルボナーラの起源

カルボナーラはローマの有名な料理である。

カルボナーラは古くからあるレシピだが、その起源ははっきりとは分かっていない。

そこで私は、ベーコンの素材となる豚、卵を産む雌鶏、素晴らしいチーズに必要な羊乳をくれる羊、そしてパスタを作るために小麦畑を耕し、畑の周りを囲むコショウを収穫することで、カルボナーラという料理の創造に魔法や命を吹き込む人間などカルボナーラ誕生を想像して楽しんだ。

周りに描かれている動物たちはカルボナーラに必要な具材として使用されるもので小麦畑もまるでパスタ麺のようにしっかりと立っていて、この絵自体がまるでカルボナーラの起源のような印象を受ける。

可愛く表現されている動物たちを見ると少し皮肉にも感じる作品だが、人の食事は命の上に成り立っているということと、人間の創造と想像が重なり合った意味合いの深い作品。

限界を越えろ

ノーリミット~限界はない~

本来はこういう概念ではないけど私は信じている。限界は破るためにある。

自分の限界を知ることはとても重要だが、どれが限界でどれが限界でないかを本当に知るためには、毎日それを乗り越えようとしなければならないと信じている。この過程は、私たちの頭をなやませたり悲惨な試練を与えるが同時に多くの壁を打ち壊すことにもつながる。

この作品からは試練となった壁を「登る」ではなく、自分ひとりで壁を「壊す」という力強さを不思議と感じる。

壁の奥側の色合いも青というマイナスのイメージを想像できる場所から悩みを解決して飛び出してきたという印象を受け、四方に散らばったレンガからも躍動感や勢いを感じ、限界を突破して新たなステージに挑むという勇気をもらえる作品。

ぶらローマ

ぶらローマ

ローマの歴史的中心部の路地の典型的な眺めだが、これは本当に実在する景色ではなく、現存するさまざまな要素がこの作品の中に一つにまとめて描かれたものである。

亀の噴水や風格のある建物、ナゾーネという愛称で知られる小さな水飲み場がこの作品の本当の主役であり、すべてが必然的にローマのサンピエトリーノ(ローマの歴史的中心地の大部分で舗装を形成している石)にしっかりと支えられていることを表している。

「ローマは一日にして成らず」という言葉があるように、この作品に描かれたローマの風景はローマの街並みの完成形で有名な建造物たちが主役という意味や歴史の奥深さが伺える。

また、中央に描かれるカップルにもこの意味を当てはめることができ、このような関係には一日ではならず、愛と街並みの完成形が表現されている。

自由な子供たち

何事にも壁や境界線の前置きは、良い結果をもたらさない……。

しかし、PRIDE(イタリア語ではORGOGLIO)という言葉からなる壁で隔てられているために一緒に遊べない子供たちのカップルにとっては、確かにその通りである。

ORGOGLIOの文字を埋める子供たちを見ていて好ましい。ORGOGLIOという言葉を埋めることで、二人を隔てる壁をなくし、最後は一緒に遊ぶことができるのだから。

こういった光景は公園で遊ぶ子どもたちでも見る機会があり、”一緒に楽しく遊びたい”と思う気持ちから「恥ずかしい」や「話しかけるのがこわい」というプライド(ORGOGLIOという文字)を一生懸命なくそうと砂場に埋め込んでいるのがとても微笑ましい。

これは子どもだけではなく、大人たちの人間関係や恋愛などのシーンにも当てはめることができ、手前に描かれいる人物は砂の城が作れるという素晴らしい魅力を持っているからだ。

表情が描かれていないのに自然とお互いの顔色をうかがって駆け引きしているようにも感じるおもしろい作品。

ハイスピリッツ&ユウからのメッセージ

今回は新たに取り扱いを開始した作家ジョルジオ・サウリーニとそのアートブランド「ROMANs」作品を5点ご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

ヒューマニティ・アートというポップでキャッチーな作風ですが、いろんな意味が込められていてとても考えさせられるような作品ばかりでしたね!

「ROMANs」作品につきましては、原画の国内取扱いをはじめ、展覧会の企画、企業様とのタイアップ/ライセンシーの募集、アニメーション動画制作などを通し、皆様に愛されるアート・ブランドへと成長することを願い、幅広くプロモーションを行なってまいります。

また、今後も「ROMANs」作品をどんどんご紹介してまいりますので、そちらもお見逃しなく!

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