【ビートルズ・ファン必見!】名作「アビー・ロード」幻のアウトテイク写真

弊社ハイスピリッツ&ユウでは、約20年間に渡り様々な海外作家や写真家達とのコネクションを築き、展示会企画などを通して彼らの作品をご紹介して参りました。

その中で、ビートルズ歴史家として有名なフランス人のジャック・ボルクーという人物にも出会い、彼のコレクションからビートルズの代表アルバムである『Abbey Road(アビー・ロード)』のジャケットカバーの幻のアウトテイク写真を譲り受けることになりました。

このアウトテイク写真は現在、ECサイトなどで一般販売はしておりませんが、問い合わせ・ご商談に応じて取引させて頂いております。(問い合わせフォームなどからお問い合わせ下さい。)

今回はその幻のアウトテイク写真が撮られた経緯なども含めて、ご紹介して参りたいと思います。

目次

ビートルズ「アビー・ロード」幻のアウトテイク写真ストーリー

’69年にリリースされ世界中で大ヒットし音楽史にその名を刻んだ名作アルバム、Beatles『Abbey Road (アビー・ロード)』。

当アルバムの大ヒットを受け、後にアビー・ロード・スタジオと改名することになる、EMIレコーディング・スタジオの前の横断歩道をメンバーが渡る様子を捉えたこの写真は、世界で最も有名なジャケットのひとつとも評され、余りにも有名な写真です。

しかしながら、同日に撮影された別カットのアウトテイク写真が存在することは一般的にはあまり知られていません。

写真を撮影したのは写真家イアン・マクミラン氏。

イアン・マクミラン
引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Iain_Macmillan

・トロントのライブ・ピースのアルバム・ジャケットの雲
・アルバム「Some Time in New York City」の写真
・ウェディングアルバムのウェディングケーキ
・小野さんの著書「ハエ」
・小野さんの著書『グレープフルーツ』の表紙写真
・ジョン・レノンとオノのビニール・シングル「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」の合併ヘッズ・レーベル
・ジョン・レノンとオノのアルバム『サム・タイム・イン・ニューヨーク・シティ』の統合ヘッズ・レーベル
・ケニー・ロジャースと初版 – 『Something’s Burning』の表紙写真、

1969年8月8日、ビートルズのアルバムカバーを撮影するために、わずか10分の間にフォトセッションが行われました。
マクミラン氏は通りの真ん中のはしごに腰を下ろし、グループの写真を6枚だけ撮影し、その5枚目が最終的な伝説のアルバム・ジャケットとなりました。

The Abbey Road cover photography session

1969年8月8日(金)午前11時頃、4人のビートルズは彼らのキャリアの中で最も有名な写真撮影のためにEMIスタジオに集まった。写真家イアン・マクミランは、彼らの最後のアルバム『アビイ・ロード』の前面を飾る象徴的な写真を撮影した。彼に与えられた時間は15分。ジョージ・ハリスンとマル・エヴァンスは、セッション後にロンドン動物園を訪れる予定だった。

イアン・マクミランはフリーの写真家で、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの友人だった。彼はハッセルブラッドのカメラに50mmレンズ、絞りF22、1/500秒で撮影した。

撮影に先立ち、ポール・マッカートニーはジャケットのアイデアをスケッチし、マクミランはそれにさらに詳細なイラストを加えた。一行がスタジオの外で撮影開始を待つ間、リンダ・マッカートニーは何枚も追加写真を撮った。

マクミランが道路の真ん中に置かれた脚立から、スタジオのすぐ外にあるゼブラ横断歩道を一行が渡っていくのを、警官が交通整理をしながら6枚の写真を撮った。
ロンドン北部の暑い日で、6枚の写真のうち4枚はマッカートニーが裸足で歩き、残りの2枚はサンダルを履いていた。

撮影後まもなく、マッカートニーはネガを見比べ、5枚目の写真をアルバム・ジャケットに選んだ。それは、4人のビートルズ全員が歩いている唯一の写真だった。それはまた、この7年間の大半をスタジオの中で過ごしたビートルズが、スタジオを出て歩く姿を世間に見てもらいたいというビートルズの願望を満たすものでもあった。

マクミランはまた、裏表紙のために近くのタイル張りの道路標識の写真を撮った。その標識はその後取り替えられたが、アビー・ロードとアレクサンドラ・ロードの角にあった。バウンダリー・ロードとベルサイズ・ロードの間にあるアビー・ロード住宅地が、後にこの道路に取って代わられた。

2012年5月22日、ロンドンのオークションで、マクミランがサインとシリアルナンバーを入れた撮影時のアウトテイクの1枚が16,000ポンド(25,000ドル)で落札された。

そのようにしてアルバムに使用されなかった別カットの5枚のアウトテイク写真ですが、EMIのレーベル&メイキング部門が、アルバムのジャケットの見栄えをチェックするために使った写真がジャック・ボルクーの手に渡ることになります。

そこには以下のような逸話があります。

ジャック・ボルクー氏
引用:https://www.jacquesvolcouve.com/a-propos

アビー・ロードの写真についてですが、私は「ファブ・フォー・パブリケーション」というビートルズのフリー・マガジンを発行していました。1984年、私はアビー・ロード・アルバムに特化した号を発行することを計画しました。私は、アビー・ロード・スタジオのマネージング・ディレクターだったキャサリン・ヴァーリーに、イアン・マクミランと連絡を取るように頼みました。私たちは出会ってすぐに友達になりました。

私は、雑誌に彼の未使用の写真を何枚か掲載したいと説明しました。イアンは大酒飲みだったが、その晩の終わりに、オリジナルの6インチスライドを貸してくれた!!私がパリに戻るためにロンドンを発った翌日、イアンはホテルに電話をかけてきて、私たちがもういないことを告げられた。彼はパニックになってパリにいる私に電話をかけてきた。フランスに帰ると言っていたのに、忘れていたことを思い出す。

そして、彼から預かった写真がオリジナルであることに恐怖を覚えたことを強調した。スライドを台無しにするようなことが起こるかもしれないと思うと、とても怖かった。そこで、スライドを保護するために必要なすべての予防措置を講じ、できるだけ早く彼に送り返しました。

イアンは私の誠実な行動を評価し、お礼にその写真一式をくれました。その写真は、EMIのレーベル&メイキング部門が、アルバムのジャケットの見栄えをチェックするために使ったものだった。しかし、ポールが5枚目の写真を選んだのは明らかだった。

簡単に訳すと、ジャックが写真家のイアンと一緒に呑んでいて、写真のスライド(ネガ)をうっかりジャックに貸したままにしてしまっていたが、ジャックが誠実に丁寧にイアンに送り返したため、そのお礼として写真一式をプレゼントしてくれた、というような内容です!

こういった経緯でジャック・ボルクー氏の手元に行き渡ることとなったアウトテイク写真は、氏の貴重なコレクションとして約20年もの間、誰にも知られず秘蔵されることとなります。

我々はビートルズに関する彼のエピソードを伺う中で、これらのコレクションが存在することを伺いました。

そして、幾たびの交渉の末・・・何と日本のファンに向けてこれら貴重なコレクションを譲って頂くことになったのです。

この度、弊社に行き渡ることになった経緯はこのようなものとなります。
ですので、これらは当時EMIのレーベル&メイキング部門が、アルバムのジャケットの見栄えをチェックするために使った写真であり、オリジナルの写真に限りなく価値が近い貴重な写真となります。

写真を保護するためにも国内入荷後すぐに額装いたしておりますので、そのままお飾り頂くことが出来ます。

それでは一枚、一枚ご紹介いたします。

「アビー・ロード」5枚のアウトテイク写真


アルバム・ジャケットではポールが裸足なのが有名ですが、アウトテイク写真の方ではサンダルを履いていることがお分かり頂けると思います。

また、一人一人の表情、歩く方向、などの違いも比べてみるとすごくおもしろいですね!

また、背景に移る車両などがワンシーンワンシーンをしっかり撮影しているという情景が伺えます。

ハイスピリッツ&ユウからのメッセージ

名作アルバム「アビー・ロード」幻のアウトテイク写真は如何でしたでしょうか?

ビートルズといえば、1978年に故ジョンレノン氏が作曲し、1995年にも新曲候補として挙がっていた「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)」がポール・マッカートニー氏により2023年にリリースされたことも記憶に新しく、いつまで経っても変わらない魅力があるかと思います。


実は、これら『Abbey Road (アビー・ロード)』アウトテイク写真だけで無く、ビートルズが若い頃の写真や関連のアート、また『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)』のアウトテイク写真も国内向けに取り扱いしております。

そちらもまた次の機会にご紹介して参りたいと思いますのでお楽しみに。

※いずれも一般販売は行っておりません。お問い合わせ頂いた方にご案内しております。

詳細はお問合せください。
https://www.highspirits-art.com
上記リンクのお問い合わせより。

ジャック・ボルクー氏のサイトはこちら
https://www.jacquesvolcouve.com/

   

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