チャールズ・ファジーノ作品「サンタ・アラウンド・ザ・ワールド」の種類と額装を紹介

2024年12月13日

クリスマスが今年もやってくる。一目見ればそのような気持ちにさせてくれるこの絵、チャールズ・ファジーノ氏によって描かれた「サンタ・アラウンド・ザ・ワールド」にはこのカラー絵以外にも幾つかのバリエーションがございます。どのような種類があるんだろう、額でそんなに変わるものかと考えているみなさん、今回の記事でそれぞれ紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください！

絵のバリエーション

「サンタ・アラウンド・ザ・ワールド」には以下のような種類があります。

カラー版
PRエディション版

カラー版

カラー版は見ての通り美しい煌びやかなクリスマスの世界が描かれていますね。ロンドン、アテネ、東京、パリと世界の大都市を駆けるトナカイと背にいっぱいのプレゼントを載せたサンタがクリスマスのワクワク感を見事に演出しています。世界が今にも躍り出て来そうな、見ているだけで楽しい作品ですね！

PRエディション版

PRエディション版では絵の部分がモノクロになっていますね。色彩の豊かさは失われましたが、その分リースの輝きが強調されることによって絵に奥行きが生まれ、サンタの世界に引き込まれてしまいそうな感じがしませんか？
先ほどのカラー版が今にも絵から出て来てこちら側に飛び込んで来そうなクリスマスの高揚感を演出していたのに対して、この絵からはどこか非日常的でこちらが吸い込まれそうな静けさと懐古的な雰囲気が表現されているように感じます。皆さんはどのような感想を抱くでしょうか。ぜひよろしければお聞かせください！

またPRエディションには見ての通り、金リボンと赤リボンのバージョンがございます。金リボンはリースの色と調和していて絵の全体に目が向けられるようになっています。一方で、赤リボンはサンタの色を想起させるので必然と絵の中心にいるサンタに目が行くようになっております。
どちらも魅力的で美しい作品ですので、ぜひご覧ください！

額装のバリエーション

次に様々な額を当てはめてみて、どのような違いが生まれるのかをみていきましょう！

カラー版

少し離れて額に縁取られていると、この絵はまるで小さな地球のようですね。
まず主張の強い赤と緑から見てみると、どちらも遠目から見た時にまず額が人目を惹きますね。そしてあの中にある物はなんだろうといざ近づいてみると、近づくほどに額が視野から外れ、このサンタの世界だけが目の前に広がった時には、もうこの絵の世界に魅了されている事でしょう。クリスマスには当然赤と緑がその聖なる日の彩に調和し、かつそれ以外の日には先ほど申し上げたような効果を生む、赤と緑の額装にはそのような事が期待できます。

では残りの2つを見てみると、どちらもクラシカルで部屋の内装に馴染むような色合いですが、その分中のサンタの世界が強調されているように思います。もしこれらの額である家の壁に飾られ、そこに自分が訪問したところを想像すると、突然別の世界が現れたような大きな驚きがあると思います。というのも、赤と緑の額装では額そのものが先に目に入るため、近づく前にその絵がなんであるかを見る人に考えさせる余地を与えます。しかしこれらの額は部屋に調和していることから、見る人はそれが目に入った瞬間からサンタの世界を目の当たりにすることになります。それゆえ見る人により大きなサプライズを与える、そのような効果ある額だと思います。

PRエディション版

PR版がモノクロということもあって額装は全て落ち着いたものとなっておりますが、こちらには珍しい菱形の額がございますね。カラー版では遠目に見ると中に小さな地球があるように見えましたが、こちらは緻密な雪の結晶、冬の美しさが込められているように見えますね。

まず縁の内側の色でどのような感じ方の違いがあるか見てみましょう！
ワインレッドは暖炉のような暖かみが感じられエレガントな印象ですね。一方でダークグリーンは六花のような繊細さとクールさを感じさせます。そして菱形になると三角形をイメージするため、よりシャープで異質な感覚を見る人の心に呼び起こします。最後に菱形の額の背景が黒色のものを見ると、先ほどまでは額と絵を隔てていた背景の白の領域が狭まったことから、よりシャープさを増し絵自体が何か際立って見えるように感じます。

まとめると、落ち着いた演出を求める場合はワインレッド、落ち着きながらもクールさが欲しい場合はダークグリーン、他の絵や内装に対してより絵を際立たせるなら菱形、そしてその中でも特別にクールさと異質で特別な感覚を見る人に与えたい場合は黒背景の額を選ぶのがいいのではないかと考えております。

もちろんこれは個人的な見解なので、みなさんが持たれた印象はまた違うかもしれません。
額を変えると絵の見え方も変わるというのはとても面白い体験ですので、皆さんもぜひどのように感じられるか試してみてください！