これまでファジーノが手がける3Dアート作品をたくさん紹介してきましたが、「3Dアートってどうやって制作されているんだろう?」と思う方も多くいらっしゃると思います。
ファジーノ作品を実際に見たことがある方なら分かると思いますが、3Dアートならではの立体感や迫力は、他の絵画作品には無い魅力があり特徴の一つですので、今回はそんな3Dアートがどのようなものか制作工程をレポートしお届けしたいと思います!
一枚一枚に込める情熱と想い、作業工程など裏の部分を知っていただき、ファジーノ作品の魅力をお伝えしていければと思います!
3Dアート界の巨匠チャールズ・ファジーノの作品制作過程を公開‼
ファジーノによる原画下書き 新作カラフルカーニバル・オブ・ベニス
この写真に写っている原画は彩色前の線画です。細やかな描写がされていることが伺えます。
新作カラフルカーニバル・オブ・ベニス
また、こちらが完成した原画。ファジーノと言えばカラフルな色彩感覚が特徴のひとつですが、完成された原画を見ると細かい配色に驚かされます。
普段服をコーディネートする時など、単色の組み合わせでの配色を考えるのも難しく思えますが、様々な色を用い綺麗にまとめ上げられていることが伺えます。
作品の解説
サンタ マリア デッラ サルーテ教会をバックに色鮮やかなベネチアの街並みが描かれています。
水の都と呼ばれるだけあってたくさんの船が水路を行き交っており、他では見ることのできない生活模様が詰め込まれています。
燦々と照らす太陽も街に繰り出す人々も仮装をしてカーニバルを楽しんでいる様子が憧れを抱く一枚となっています。
3Dアートの下地の制作
原画を制作した後はシルクスクリーン版画技法や、最先端の版画技術であるジークレー版画印刷を用い、複数枚版画印刷されます。
こちらの新作カラフルカーニバル・オブ・ベニスはシルクスクリーン版画によって3Dアート用に版画印刷されています。
・シルクスクリーン版画:メッシュを用いる孔版画技法の一種で、鮮やかな発色で知られる手刷りの版画技法。
・ジークレー版画:原画を高解像度でスキャニングしたデジタルデータを高精細で高色域、さらに高い保存性を実現したプリント版画技術
シルクスクリーンやジークレーで複製された絵は、3Dに見せる部分を一枚一枚手作業で切り抜く作業が行われます。
大きい部分はハサミで、細かい部分は小型のカッターで神経を注ぎ集中しながら丁寧に。
3Dアートは大体の作品が三層によって構成されているので一枚の切り抜きが上手くいっても、もう一枚が上手く切り抜けなった場合は再度同じ部分を切り抜くといったとても大変な作業です。
ファジーノのアーティストとしてのこだわりや情熱を感じるポイントです。
3Dアートの要!三層に重ねる
土台となる絵の部分にシリコンを塗り、いよいよ重ねる工程に移ります。
一定の感覚をあけながら重ねた部分が外れないように、想像以上のシリコンが塗られていきます。
二層目を張り合わせた後、さらに先程より少量のシリコンを塗り、三層目を重ねていきます。
ただ、重ねるだけではなく、より立体的に見せるために張り合わせの角度にもこだわります。
張り合わせの工程が済んだあとも全体を俯瞰して細かなチェックが入り、シリコンが漏れていないか、角度が悪くないかと最終確認を終えると完成です。
完成した3Dアートがこちら
実際に見てみないとわからない3Dアートの迫力がこちら。
普通のアートでは体感することができない立体感が迫力を演出してくれます。
これまでご紹介した流れでわかるとは思いますが、一枚一枚手作業で製作されているため、物凄い集中力と時間がかかります。
情熱がないと一枚を仕上げるのも大変だということがわかりますね。
また、多くのファンに作品を届けるため、アトリエではファジーノのお弟子さんたちも制作に携わり、作品を完成してゆきます。
ハイスピリッツ&ユウからのメッセージ
今回はファジーノの3Dアート制作工程にスポットを当てレポートをお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
製作工程や裏側がわかるとより興味が湧いてきますし、一枚一枚に手間暇がかかっていることがわかりましたね!
ファジーノ作品にはいろいろな気持ちを思い出させてくれる作品でもありますし、どんな場所に飾っても非常におしゃれなものばかりだと思います。
気になる作品がございましたら、遠慮なくお尋ねくださいね!
ハイスピリッツ&ユウでは、チャールズ・ファジーノ国内唯一の正規代理店として、これからも3Dアート作品を発信していきますので、今後の情報もお見逃しなく!皆様のアートライフを少しでも3Dアートで色鮮やかにしていただければ幸いです。ご相談やご質問、ご購入の際は気兼ねなく!